第57代平塚市議会議長に就任した 佐藤 貴子さん 平塚市西八幡在住 57歳
自分らしく自然体に
○…平塚市議会初の女性議長に就任。「ヒラリー・クリントンはガラスの天井を破ると言ったけど、私の場合は周りが開けてくれた感覚。重責ではあるが、推薦してくれた人の気持ちと市民との距離感を大切に、自分自身は変わらずにいたい」と前を向く。これまで議会運営委員長や所属する清風クラブの団長など、責任ある立場も務めてきた。その経験を生かし、「対話と会話の上に議会がある。互いに対話ができる市議会にしていきたい」と意気込む。
○…2011年に初当選、現在4期目。当選時から大切にしているのは「人権」。選択的夫婦別姓やパートナーシップなど、様々な問題に取り組んできた。「私自身、性別を感じさせないと言われる。良い悪い含め、はっきり言う性格だから。男女関係なく対等な社会を築くため、声をあげていきたい」
○…2度のスペイン留学が大きな経験となった。2度目は2000年から6年間滞在。「言葉は自信がなかったけど、チュニジア人やモロッコ人など色んな国の人と交流して楽しかった」と振り返る。スペインから帰国後は、ずっとやりたいと思っていたボランティア活動を開始。野宿者支援は現在も続けている。
○…2016年に子ども食堂を、昨年はフリースクールを立ち上げるなど、子育て世代との関わりを続ける。大切にしているのは、子どもたちが大人になったときにどんな社会を残したいかだという。「料理や畑いじりが好き」というように、ベランダで育てるバジルやレモンの手入れが息抜き。「初の女性議長でプレッシャーを感じることも多いと思う。議長だからこそ経験できることもあるので、自分らしく自然体で積み重ねていれけば」。明るい笑顔の奥に強い意志を感じた。
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