相模原市は、JR相模原駅北口の相模総合補給廠の一部返還地について、5月中旬に土地利用計画骨子を取りまとめた。骨子には、オフィスビルの配置など、業務系の用途に重点を置いた土地利用を図ることなどが明記された。
土地利用計画骨子とは、土地利用の考え方や計画図を示すもの。これまでに民間事業者の提案などを参考に検討会議で議論を重ね、庁内で決定した。
決定した骨子の主なコンセプトは「グリーン×ライフ×イノベーションシティ」。グリーンとライフ、ライフとイノベーションのように、各テーマを掛け合わせることで多様な価値を生み、豊かな未来の創造を感じる場所にしたいという思いが込められている。
骨子を計画するにあたり市相模原駅周辺まちづくり課の担当者は「本市は昼夜間人口比率が低いため、駅前にオフィスビルを配置するなど業務系の用途に重点を置いて検討してきた」と話す。「人口減少が進む中で持続的な発展のためには企業や働く人を呼び込む必要性がある」と続ける。
エリア全体としては「業務共創開発」「商業」「居住生活」「交流ハブ」「交流にぎわい」の5つの機能を配置、複合化することでまちのにぎわいや交流の創出を図る。ウォーカブルなまちを目指し駅西側に新たな改札口、歩行者デッキの設置についても検討すると明示。脱炭素に資する先端技術の施設の導入や周辺街区との円滑な歩行者動線の確保などにも触れ、中低層・低密度のまちづくりを目指すとした。
一方で、スポーツチームなどから要望の強かったスタジアム整備については骨子に含まれなかった。市では昼夜間人口比率が低いことや市役所から最寄りの駅であることなどを踏まえ、民設民営を条件に民間提案募集を行ったが、「条件に合致する提案が無かった」と同課では説明する。
市は土地利用計画の策定へ準備を進める。計画案の確定は6月上旬を見込み、7月にパブリックコメントの実施を予定している。計画の策定は8月下旬を目指す。
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